ご挨拶
大学卒業後31年間、福岡県内で診療を行っていましたが、令和4年4月から生まれ故郷である広島で地域医療に携わることになりました。
私は大学卒業後、福岡大学病院の脳神経内科で脳卒中の急性期治療と予防の為の生活習慣病の管理を行っていました。1999年からは脳卒中後の運動療法を勉強する為にリハビリテーション科に移りました。リハビリテーション科では脳卒中の入院患者のリハビリ治療、高次脳機能評価以外にも整形外科で手術受けた患者さんを担当していました。怪我のある患者さんや手術後の痛みでリハビリテーションが難しくなる方を多く診ることになりました。触ることもできない程の痛みでリハビリができない方も居られ、なんとかしなければと考えていたところ、当時の東洋医学診療部長の向野義人先生よりご指導を頂き、2001年から疼痛緩和にM-testによる鍼治療を利用していました。鍼治療で痛みを軽減し、リハビリテーションがスムーズに進むことを実感しました。この経験から東洋医学治療をもっと勉強したいと思う気持ちがわきおこり、2007年からは麻生飯塚病院漢方診療科で東洋医学の基礎と考え方、漢方薬による治療を学ばせて頂きました。その後は2008年から福岡大学病院東洋医学診療部で外来診療を11年間行いました。2019年より福岡市に六本松漢方内科を開業しました。ここでは町の開業医として、かぜ、アレルギー性鼻炎、頭痛、めまい、副鼻腔炎、気管支炎、喘息、腰痛、坐骨神経痛、頻尿症、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、月経困難症、のぼせ、ほてり等の更年期のトラブル、不眠、精神不安、癌の手術後の体力低下など様々な症状に漢方治療を行いました。漢方内科に来られる患者さんは、様々なクリニックや病院で長年治療を受けて来た方が多く、体の様々な場所に沢山の症状があるので、どこに診てもらえば良いかわからなかったとよく話されます。長患いの症状は漢方治療でも簡単によくなることは難しいですが、症状を緩和できると考えています。沢山の症状もいっぺんにはよくなりませんが、症状を一つずつでも減らしていけると思います。
東洋医学的治療は西洋医学治療とは別の考え方で治療するので検討してみてはどうでしょうか?
久保田 正樹
院長 久保田 正樹
プロフィール
ここ2年間はコロナ渦による外出自粛を受けて、家とクリニックを往復する毎日でした。自然と家に居る時間が長くなり、元々テレビが無いと生きていけないタイプですので、日曜の午前はNHK将棋と夜はテレビドラマ、ニュースばかり見ていました。
コロナ、戦争、物価高、インフレと世の中は暗い話ばかりでしたが、今後は明るい話が沢山できるようになってほしいです。
経歴
広島生まれ
福岡大学医学部卒
福岡大学病院第一内科入局 脳神経内科、リハビリテーション科
麻生飯塚病院 漢方診療科
福岡大学病院 東洋医学診療部 医局長
六本松漢方内科 院長
資格
日本内科学会認定医
神経内科専門医
リハビリテーション学会専門医
東洋医学会専門医、指導医
所属学会
日本内科学会
日本神経学会
日本リハビリテーション学会
日本東洋医学会